運営の基本方針
総括 | 震災から12年目を迎えようとしています。この間組合では市町村との連携のもと、森林整備と放射性物質の低減対策を一体的に進める「ふくしま森林再生事業」に鋭意に取り組んで参りました。しかし、当組合管内のシイタケほだ木や山菜・野生きのこ等は未だに出荷停止の状態が続いております。このため、令和4年度においても引き続き「ふくしま森林再生事業」を推進して参ります。加えて、キノコ等原木林の再生を目標とした新たな国の補助事業である「広葉樹林再生事業」にも積極的に取り組んで参ります。また、森林環境譲与税については、市町村との連携をさらに深め、新たな森林経営管理制度による森林整備を着実に進めて参ります。このほか、「森林環境基金事業」や「保安林整備事業」などの補助事業を継続するとともに、SDGsの理念のもと脱炭素社会の実現に向け、バイオマスチップの供給量を増やして参ります。森林は、全ての生態系の源であり、森林無くして生物は生きられません。国土の3分の2を占め、水源の涵養や土砂災害の防止、地球温暖化の防止など多面的機能を有しており、林野庁の広報によればその効果は価格に換算して年間72兆円とされております。2019年度の日本の税収が62.5兆円と言われているので、森林は日本の税収以上の働きをしていることになります。今後も「地球を守る宝物」である森林を守り育てるため、役職員一人ひとりが自覚と責任を持って職務を遂行して参りますので、引き続き、組合員の皆様と関係機関各位のご支援ご協力をお願い申し上げます。 |
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指導部門 | 1 市町村の地域林業振興施策に基づいた森林経営計画の策定拡大 2 提案型集約化施業による森林整備の推進 3 森林施業プランナーの育成 4 森林組合だよりとホームページによる情報提供 5 森林環境学習や林業現場見学会による森林林業啓蒙 6 各種労働安全対策講習会への参加 |
販売部門 | 1 販売・林産事業の推進 2 一般用材並びにパルプ材の確保と安定供給 3 販売体制の強化 |
森林整備部門 | 1 ふくしま森林再生事業の受注促進 2 各種補助事業を活用した森林整備の推進 3 病害虫防除事業の受注確保 4 森林調査業務の受注促進 5 優良山行苗木の確保と斡旋 6 林業資材の斡旋 7 森林保険事業の加入促進 |
先人から受け継がれた大切な森林を森林所有者にかわって森林整備全般を行っています。
これまで培ってきた知識や経験を駆使し、植林から下刈、枝打ち、間伐等の森林を「育てる」保育作業を中心に適正な管理に努めています。また、間伐事業については、小規模・分散的施業から面的な大規模施業に転換するため、森林経営計画を樹立し、効率的な集約化施業を進めています。
森林は、水源や、土砂災害の発生防止、美しい景観をつくり、さらに酸素をつくり出すなど、私たちの生活に欠かせない様々な働きをしております。
しかし、伐採されない高齢の森林や手入れのされていない森林が多くあり、若返りや手入れを必要とする森林も見られます。元気な森林を次世代に引き継ぐために、所有する森林について考えてみませんか。
このような場合、まとまった森林を対象に現地の確認や森林の手入れで活用できる補助事業として
などが用意されています。
特に伐採できる森林では、間伐や皆伐を行い、伐採した木を販売して収益をあげてみましょう。
そして、皆伐した森林へは植栽を行い、次の世代へ、ふるさとの未来へ、元気な森林を残しましょう。
自宅、寺社仏閣などに隣接する樹木が大きく成長し、支障をきたしている幹や枝を伐採して欲しい、あるいは、風や雨により建物に倒れてきそうな木を伐採して欲しい、また、既に倒れてきた木を伐って欲しい等、多くのご依頼が寄せられています。
当組合では、危険木の伐採を行う「特殊伐採作業」も行っており、皆様のご依頼にお応えしております。