西白河地方森林組合

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メッセージ

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代表理事組合長 國井常夫

組合長あいさつ

 山々を新緑が彩る季節を迎え、組合員の皆様方には常日頃より、組合の事業運営にご理解とご協力を賜りまして厚くお礼申し上げます。

 本年にあたっては3月に桜が開花するという、報道通りに地球温暖化が進んでいる証を象徴しているかのように思われます。 又、甚大な被害をもたらせました東日本大震災から早12年がたち、各地で復興の様子が伺えるようになってきましたが、森林においては未だ立木に放射性物質が含まれていることもあり、きのこ類原木の出荷制限が残っているなど、林業の活性化にはまだまだ至っていないのが現状となっております。加えて、最近の木材価格の下落や物価高などの悪影響もあり、森林所有者の大部分は利益が生じない森林には関心がほとんどありません。森林は多面的機能の観点から水資源のかん養をはじめ、二酸化炭素の吸収など、私たちの生活に欠かせない重要な資源でもあります。当組合は以前より「森林は地球を守る宝物」をキャッチフレーズに、行政の皆様方と一体となって組合員の山林を守っていかなければならないと考えております。

 こうした中で、当組合ではこれまでの市町村を事業主体としたふくしま森林再生事業に積極的に取り組むとともに、新たに、きのこ原木林の更新を図ることを目的に森林組合が事業主体となり、広樹林再生事業にも取り組んだ結果、昨年に引き続き計画どおりの収益を上げることができました。これもひとえに組合員の皆様をはじめ、国・県・市町村等関係機関の皆様のご支援の賜物であり心より感謝申し上げます。

 これからは、森林経営計画を基本に森林組合員の森林を適切に整備し、優良木材の生産を目的に、現在示されております国産材利用率40%を60%に拡大していくことが森林組合に与えられた使命として、森林組合の任務は重要と考えております。そのうえで、今後の林業業界の活性化を考え、森林組合、林業関係者が国に対して補助金などの手厚い支援を受けられるよう強く要望していくことが重要と捉えております。

 最後に私も皆様方に支えられて西白河地方森林組合長として28年になりました。長い間のご支援に感謝申し上げます。