西白河地方森林組合

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組合長のつぶやき

組合長のつぶやき

組合長

 私たちは、水や空気は当たり前のようにいつもあるものだと思っています。だから、いつも感謝の気持ちを持つことはありませんが、そのどちらが欠けても、動物や植物などあらゆるものが生きていけなくなるのです。中でも、第一次産業に全部関係するその原点は水ですし、その水を蓄えるのが森林ですから、だからこそ「森林こそ生態系の全ての源」と言われています。
 ある講演で聞いたことですが、木は水を3ヶ月間蓄える特性があり、その3ヶ月間に雨が降らないと枯れてしまうそうです。これはほんの一例ですが、このように森林は私たちの生活になくてはならない役割を果たしています。
 先祖から我が家は、山を一定規模経営していました。私が子供の頃は、家計が苦しくなると親は山の木を売って生計を立てていました。山があるというだけで資産家と言われましたから、山が大変評価された時代でした。
 昭和37年当時、山の木は1㎥当たり12,000円で売れました。家を新築するために雇った大工や左官の日給が400円でしたから、30人程度は雇えたことになります。今はどうでしょうか。市場に持っていっても、1㎥当たり10,000円から12,000円程度ですから、伐採や集材などの経費や運送費などを差し引くと山主には2,000円から3,000円くらいしか残りません。そこに木を植え付けしたら、また費用が掛かりますから、そのまま放置しておく。『木を伐っても植え付けはしない』今、そうした状況が進んでいます。
 伐った後、植えて管理するという部分を国に支援いただいて、山の手入れが進みやすい環境に転換していくことが必要ではないかと思っています。

2019/04/01